top of page

【フル記事】教えて、吉野信子先生!カタカムナQ&A〜基礎編〜――――(2023年9月号)

初めて開けるカタカムナ


カタカムナの文字は見たことあるけど、何だか難しそうで入っていけない……スピリチュアル好きな人の中にも、そこで止まっているケースが意外と多いもの。知ってびっくり玉手箱のカタカムナの初めの一歩を踏み出すために、カタカムナ研究の第一人者である吉野信子さんに、わかりやすく解説していただきましょう。知っている方は、おさらいを!

 

目 次

 

カタカムナ学校 学校長

カタカムナ言霊伝導士

吉野信子さん

Nobuko Yoshino


Profile

よしののぶこ◎通訳、翻訳に従事しながら日本の源流であるカタカムナの研究に

打ち込み、「カタカムナ48音の思念(言霊)表」を編み出す。2012年のロンドン

パラリンピック大会で、カタカムナの思念を用いた言霊の力で、日本女子ゴールボー

ルチームを金メダルへと導く。2018年に「カタカムナ学校」を開校。

 

すべて吉野信子 著/徳間書店/

定価:1,920円、1,760円

しっかり学びたい人へ

言霊・数霊・形霊が見事に合致したスーパーシステムであるカタカムナを、まさにその3つの角度から解説した、正統派の三種の神器的書物。読みながら、多面多層の多次元視野が養われます。カタカムナの扉を初めて開ける人には、ベストセラー『言霊の超法則』がおすすめです。『形霊の超空間』は上級者向き。

 

Q1カタカムナってどういう意味?

A「形」と「エネルギー」を統合する核  

カタカムナの「カタ」とは、「カタチあるもの=物質・生命体」のこと。エネルギーを入れる器のことです。「カム」は、「その力の広がり=生命エネルギー・魂」のことで、エネルギーがカタから湧き出ている様を表します。「ナ」は、カタとカムを統合する核のことで、「十」に通じるもの。カタとカムの統合した生命体から、ナを通して言霊が放出され、その振動が現象界に実体を表す力となっている、ということを「カタカムナ」の一語で表現しているのです。

 

Q2 カタカムナ文献はどうやって発見された?

A 山中で出会った仙人から見せられた幻の神社のご神体


1949年、天才物理学者の楢崎皐月氏が、兵庫県の六甲山系金鳥山で土地の電位を測っていた折、平ひらとうじ十字と名乗る不思議な老人に出会い、動物たちが迷惑しているからやめてほしい、と懇願されます。素直にいうことを聞くと、老人は腰に付けていた巻物を見せてくれました。その老人の父親はカタカムナ神社の宮司で、代々引き継がれた巻物は「見たら目がつぶれる」と脅かされていたそう。

 

「〇」や「—」、「。」などの幾何学が渦巻状に配されたその巻物を見た楢崎氏は、かつて満州に滞在していたときに「八鏡文字という不思議な文字を使うアシア族が古代日本で高度な文明を築いていた」という話を思い出し、「これは八鏡文字に違いない」と直観。そして、20日間かけてすべてノートに写し取ったのが、「カタカムナ文献」です。彼は、半生をすべてカタカムナの解読に捧げました。

 

Q3カタカムナウタヒって歌なの?

A 日本語や和歌の源流

楢崎氏が書き写したカタカムナ文献は、全部で80個の渦のような塊で、塊の中心図形から右回りに配置されている図像一つひとつが文字であることがわかりました。それらは全部で48音に分類されます。現在の日本語も実質48音なので、カタカムナ文字は日本語の原型と思われます。

 中心図形から放射状に広がるカタカムナのひと塊を「ウタヒ」ということがわかり、基本的に5音、7音で区切られていることから、和歌のように1首、2首と数えます。カタカムナは、日本語や日本の文化の源流になっているのです。

出典:『上古代八鏡之文字研究資料(再写録) 楢崎皐月 昭和29年4月5日¦ 6月21日』

 

Q4 カタカムナウタヒはなぜ渦巻き状なの?

A 宇宙を貫く“創造の御柱”を体現


 私はカタカムナを理解したい一心で、来る日も来る日もカタカムナウタヒの渦巻を眺めていました。するとある日、その渦巻が3次元立体となり、動き出したのです。ウタヒの渦は、下向きに放射されているだけではなく、同時に上向きにも放射されているのです。カタカムナ人は、「相反するものが対でできている」という宇宙の法則を、統合した視点でとらえていたのです。


 この逆回りの渦が上下に重なっている構造を、古神道では「創造の御柱」というそうですが、それが見事に表現されているのが、日本の神話です。国生みをしたイザナギノミコトとイザナミノミコトが、天の御柱の周りをそれぞれ

逆向きに回って出会ったところで言葉を交わし、神生みをしてさまざまなものを生み出した場面。これは、創造の御柱の渦エネルギーによって言霊が放出され、その振動によって現象を起こすことの象徴です。

 この「創造の御柱」は、宇宙万物の中に存在するものです。カタカムナを読み解くことは、自分の中にある創造の御柱を知るということにもなるのです。


 

Q5 日本の神々や三種の神器と関係あるって本当?

A 日本民族の霊的な背骨

 80首あるカタカムナ文献には、アマノミナカヌシ、タカミムスビ、カムミムスビ……と、「古事記」に登場する御神名が同じ順番で登場します。また、80首のウタヒの真ん中には、「ヤタノカガミ」「フトマニ」と「ミクマリ」という3種類の図像が使われています。この中心図像が、天皇家が受け継ぐ「三種の神器」のもとなのです。フトマニは草薙剣、ミクマリは勾玉を表しています。カタカムナは、日本の精神文明の背骨といえるでしょう。

(写真)楢崎皐月氏(1899−1974)



 

この記事は月刊アネモネ2023年9月号に

掲載されています。

※画像をクリックすると購入ページへ移動します。(Kindle版なら今すぐお読みいただけます)



bottom of page