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執筆者の写真anemone

【フル記事】アセンションのために用意された「皇スメラギ」の道(2020年7月号)

令和に入り、世の中が大きく変わりつつあるいま、私たちが日本の建国の真実を知り、ルーツを理解することは、とても重要な意味をもってきます。コロナ下において、他国に比べて日本人の死亡率が著しく低いことから、日本人の気質や在り方などに世界の注目が集まっています。


高度な医療、平等な健康保険制度、清潔好きな国民性などが評価されていますが、本当はそれだけではありません。日本には祈りがあるのです。もちろん、世界中に祈りはありますが、日本には脈々と続く、「皇」の祈りがあるからなのです。


令和元年10月22日、天皇陛下の即位を宣言する「即位礼正殿の儀」の際、前日からの風雨が儀式前に晴れ始め、皇居をまたぐ大きな虹が架かりました。世界中が神話のような風景を目撃したのは、決して偶然ではありません。日本とは、一体どういった霊的背景をもつ国なのでしょうか。


私たちにとっては当たり前である万世一系※の天皇制や、国家「君が代」などには、祖神が私たち人間に託した神意が秘められていました。今回は、古神道研究家で、天意を受けて絵本『きみがよものがたり』を世に出した、たちばなのりとしさんにお話を伺いました。


取材・構成◎編集部 文◎澤田美希、中田真理亜( 編集部) 撮影◎高谷けんじ( 編集部)イラスト◎ツグヲ・ホン多

※万世一系:永遠に一つの系統が続くこと。とくに皇室についていう。

 

目 次

 

古神道研究家

たちばなのりとしさん

Noritoshi Tachibana


Profile

たちばなのりとし◎幼少の頃から現在の地球への違和感がぬぐえず、18歳から古今東西のありとあらゆる秘教の研究を始める。大学卒業論文のテーマは老子。特に皇道や古神道・神仙道の造詣は極めて深く、識者や研究者の間でも一目を置かれる。2012年に国家「君が代」

に秘められた日本人の心の原点を、子どもたちにも伝わるよう、絵本『きみがよものがたり』( 新日本文芸協会)を刊行し、「き」と「み」の世界を易しくひも解く。不定期で、カタカムナや言霊など、和の霊性文化の講座も開催している。


 

 

スメラミコトは昔万国を治めていた


わが国は、神武天皇から始まる2千数百年ほどの浅い歴史の国ではありません。古史古伝「竹内文書」

によると、神武天皇から始まる現在の皇朝を現在の皇朝を「神倭朝(かんやまと)」と呼び、これ以前にあった「不合朝」の、最後の73代目が神武天皇なのです。


 地球が非常に高い周波数だった古代は、〝万国天皇(バンコクスメラミコト)〟が世界を治めていました。シュメールやエジプトとつながっていたその当時、空飛ぶ船で16皇子を世界に派遣していたと書

かれています。高い霊性とテクノロジーを持つ人々は、重力場をコントロールして巨石を浮かせたり、空飛ぶ船で移動していたようです。


しかし、古事記を編纂する頃(約1300年前)になると、天皇は日本だけを治めるのが精一杯という状況。それで万国を治めるスメラミコトのイメージを消し、島国日本を治める天皇のイメージを、後世に伝えてきたのです。


 一般に知られている日本神話や、天皇の歴史の解釈には、天孫族が大陸から移動してきたとする「水平史観」と、天孫族が高次元宇宙から降りてきたとする「垂直史観」があり、これらを混同すると話の本質が見えてきません。


「水平史観」では、古代の四大文明のひとつであるシュメールとのつながりも考えられます。シュメールはラテン語で読むと「スメル」。それに始まりの音「ア」を加えて「スメル+ア=スメラ=皇」となります。


「スメラミコト」には、シュメールの開祖という意味が含まれるのです。長年、独自に研究してきた私の解釈では、皇室の起源やそのお役目について、「垂直史観でないと真義は読み解けない」と考えています。


太陽神の神胎が地球の中心に降ろされた


今回は、「垂直史観」による日本の起源とスメラミコト(皇尊)について、お話ししましょう。

 古事記や日本書紀などの神話で伝えられる天孫降臨には諸説あり、どのレイヤー(層)から見るかで解釈が違ってきます。天孫降臨のいちばん深いレベルの意味は、「高次元宇宙から太陽神の神胎が地球の中心に降ろされた」ということになります。


高次元宇宙である高天原から、セントラルサンシステムにつながるポータル(出入口)が地球の中心に移されたことを意味しているのです。地球内部のセントラルサンは、太陽、およびシリウスを経由して、グレートセントラルサンにつながるポータルになっています(P25図)。


ですので、地球内部へまず意識を向けない限り、宇宙へアクセスできません。物質太陽の奥に存在する〝霊太陽〟を、言霊で「ラ」といいますが、そこから降りる太陽神のエネルギーラインは、スメラミコトに直結しています。

宇宙の創造主アメノミナカヌシ(天乃御中主)から、太陽神を経て、直通のエネルギーが降りてきているのは、スメラミコトをいただく日本だけなのです。


 日本神話に描かれている天孫降臨の場面で、アマテラスオホミカミ(天照大御神)が、地上に降りるニニギノミコト(瓊瓊杵尊)にかけた「天壌無窮(てんじょうむきゅう)の神勅(しんちょく)」は、日本国体の根本であり、国家理念となっています(下の囲み)。


「天壌無窮の神勅」は、アメノミナカヌシの理想顕現であるアマテラスオホミカミが、ニニギノミコトに与えたもので、宇宙大元霊=アメノミナカヌシ│太陽神=アマテラスオホミカミ│スメラミコトが一筋につながれていることを意味します。万物の中に創造主から連なる中心軸のエネルギーを維持することは、スメラギ(皇)の働きです。


創造主│太陽神│スメラミコトと直通一貫する生命の中心。それは、宇宙に存在するあらゆる種族において中心軸をなすものです。西洋の哲学から生まれた「生命の樹」も同じことを表しています。


 また、ご皇室のシンボル〝菊の御紋〟はじつは〝ひまわり紋〟でもあります。ひまわりは聖書において、太陽とのつながりをもつ花であり、日本が太陽信仰の中枢国であることを示しているのです。

 真の太陽信仰の復活は、日本から始まります。2016年に三重県の伊勢志摩で行われた「第42 回主要国首脳会議(G7サミット)」で、G7首脳が伊勢神宮を「素晴らしい聖地だ」と賞賛したことなどは、その兆しといえるでしょう。



神につながる遺伝子とミトコンドリア


 古代では、天皇のことを「スメラミコト」と呼んでいましたが、厳密に言うとスメラミコトと天皇は違います。血筋を受け継ぐ〝血統(ほつぎ)〟と、霊性・霊力を受け継ぐ〝霊統(ひつぎ)〟があり、スメラミコトとして認められるには、血統と霊統のどちらも整う必要があります。


 男性だけがもつY染色体の中に、天皇神霊につながることのできる神聖遺伝子をもち、かつ、母から子に受けつがれるミトコンドリアが、同じく天皇神霊につながることができる特別なものを受け継いでいる必要性があるのです。


 天皇のお妃となる女性がどのようなミトコンドリアを持っているかは、霊統という意味できわめて重要なのです。ちなみに、上皇后美智子さまが民間から初めて皇室に入るにあたり、審神者(さにわ)(霊的精査)をしたところ、民間人の血筋ながら、高い神界から降りられた御霊と判断されたとの話があります。おそらく、神聖なミトコンドリアをお持ちなのでしょう。

 

希望の預言「天壌無窮の神勅」


日本神話に残されている三大神勅のひとつ。地上に降りるニニギノミコトに、アマテラスが与えた命令で、日本書紀・天孫降臨の章(巻第二)に記されている。「神勅」とは神の意志。聖書のハルマゲドンや、コーランの最後の審判など、世界の宗教に残されている預言はいずれも終末預言であるが、この神勅は、神が栄えある未来を約束した世界で唯一、希望のある預言である。このことは、日月神示などに記されている「一厘の仕組み」に通ずる。

 

葦原の千五百秋の瑞穂の国は、

これ吾が子孫の王たるべき地なり。

爾皇孫、就でまして治せ。行矣。

宝祚の隆えまさむこと、まさに天壌と窮り無けむ

 

たちばな意訳:大いなる太陽系の渦場の中で、地球という惑星は、私(太陽神)の分身分霊が、統合するべきところです。さあ、地球に降りたち、愛による統治をなし、平和を創造しなさい。そうすれば、人類は(万世一系システムにより)、太陽の栄光の心に目覚め、永遠の中今に生き、真の幸福を得るでしょう。

 

皇の道は創造主に直結するアセンション・エレベーター


宇宙の神界はバイブレーションがきわめて高いため、私たちはすぐにはアクセスできません。そこで、人間界との中間にある、地球神界から梯子段が3つ降ろされました。

 

1つめは「法術」(ヨガ、断食などのトレーニングによって、神にチューニングできるボディを作るこ

と)、2つめは「理道」(占星術・四柱推命・気学など、宇宙法則を学ぶことで進化の神経回路を作ること)。この法術と理道に勤しんでも、一生に1〜2段ほどしか上れません。


3つめの梯子が「皇(スメラギ)の道」です。これは、創造主へ直結するエレベーターのようなもので、乗ってしまえばスーッと上がることができます。日本人がそれを利用しやすいことは、いうまでもありません。


 古代から人類は、神とつながりエネルギーをいただくために、感謝や祈りを捧げる祭祀を大切に受け継いできました。われわれ日本人はこの地球において、祭祀民族としての役割を担っており、その長が天皇陛下なのです。


 エネルギー調整のツボが、どこよりもたくさん設置されているのが日本列島ですから、ここで祀りが行われていれば、全世界に影響が及びます。中心軸である日本が整っていくと、おのずと全体もそっていくのです。



令和の御世に望まれるのは太陽・月・星の祭祀の復活


真の太陽信仰においては、月と星と太陽の三位を同等に祀ります。太陽信仰を完成させる意味で、月と星を同時に祀ることは、非常に重要です。


 ところが、第15代応神天皇の時を最後に、意図的に太陽信仰だけ残し、月と星を祀らなくなりました。以来、銀河の周波数を使えなくなってしまったのです。太陽と月と星の三位を祀ることで、太陽信仰を宇宙バージョンに戻すことが急務と言えます。


ところで、伊勢神宮には末社まで入れると125社あり、125という数霊は、ひとつの区切りを示します。今上天皇は126代めにあたられますが、125代めの先は未知の領域で、まさに新時代への突入を思わせます。


 これからの約2千年間は水瓶座の時代となります。まさにいま、新時代に入ったところで、令和の御代が始まりました。


 今上天皇には、地球に銀河の周波数を降ろして、地球の波動を上昇させるという、重要なミッションが託されています。天皇が大役を果たされるよう、一人ひとりがサポート役を担っていくことが重要です。



岩戸が開き直しているいま高天原の記憶を取り戻す時


ここで、皇位継承のときに受け継がれる「三種の神器」についてもご説明しておきましょう。

 三種の神器は、天孫降臨の際、ニニギノミコトがアマテラスに持たされたものです。


 高次元領域から物質次元に降りてくると、記憶の大半が失われます。そこで「一人だけでも神の意識を忘れるなかれ」という戒めを込めて授けられたのが、三種の神器なのです。


 三種の神器において重要なのは、器物そのものではなく、その指し示す理念です。鏡は「宇宙の叡智」、剣は「自分の弱い心やエゴを克服する」こと、勾玉は「生命の尊厳」を指し示しています。


鏡・剣・玉の行を治め、それを統合し、天皇が最後に行うのが「御鏡(みかがみ)の御拝(ぎょはい) 」という、最も難しい行です。それは鏡に天皇の本体である、アマテラスそのものが映るようにする。

つまり自分のエゴがまったくない状態で、内在の神を顕現する行です。それが高天原の記憶を取り戻すことにもなります。


2012年〜14年に、すでに岩戸が開き直していました。今後は、進化を望むすべての人が自分の体を通して〝天皇行〟に取り組むべき時代といえるでしょう。天皇行とは、三種の神器の意味を受けとめ、自らの言動に活かすことです。


 また、宇宙とつながるには、自分の外に宇宙を見るだけではなく、星々を自分の内側に感じるような感性を育むことです。私はカタカムナを教えているのですが、カタカムナの学びは、宇宙的な感性を育てることに有効だと思います。



日本が調和すれば世界も宇宙も調和する


ひまわり銀河の中心の霊太陽を〝グレートセントラルサン〟といいますが、そこは、全宇宙の生命エネ

ルギーの発電所です。そこに、一人ひとりがつながることができる時代が到来しています。


 また、「スメラミコト」は天皇の古代の呼び方のひとつですが、「スメラ」は〝統合〟、「ミコト」は〝使命〟を表し、日本国の天命(天壌無窮の神勅)を意味しています。


それは、日本人一人ひとりが霊性を磨いて、スメラミコトと同質一体になっていくことを意味します。そうすれば、日本民族の集合意識が浄化され、周波数が上がります。それが結果的に、今上天皇をサポートすることになるのです。


 天皇制として、創造主から直通する万世一系システムが、唯一残っている日本。ここが調和すれば、中心のエネルギーラインが揃い、全世界も宇宙も調和するという、全宇宙の統合システムが発動することになるのです。


人類の未来は、神が決めることではありません。この地球が滅びるか、愛と調和の星になるのか、それ

は、人類の集合意識が選択するのです。スメラギの道という統合プログラムがあることは、なんとありがたいことでしょう。


 スメラギの道の中核にあり、この地球を恒久平和の星へと次元上昇させるという日本の天命を示すものが、「天壌無窮の神勅」です。世界に残されている預言とのほとんどが終末預言であるのに対し、「天

壌無窮の神勅」は、永遠の栄を約束してくれています。

 日本だけではなく、人類全体に残された唯一の「希望の預言」といえるのです。



国歌「君が代」に込められた磐長姫の願い


一人ひとりが小スメラミコトとして神性を取り戻すために必要なことは、まず、宇宙創造主からアマテラスを経て、スメラミコトに直結している〝中心軸〟のエネルギーラインがあると知ること。

 

そして、そこへアクセスしていく鍵を受けとることです。その鍵のひとつが国歌「君が代」です。「君が代」は、もともとは古今和歌集に含まれる和歌です。一般の和歌は31音なのに対して、君が代は字余

りの32音ですが、じつは32 音の和歌というのは〝守り歌〟なのです。


「君が代」は一つひとつの言葉に深い意味が込められた言霊です。「いわおとなりて」のフレーズには、天孫降臨した当初の高い周波数の地球に戻す変換コードが隠されています。また、最後のフレーズ「苔の生すまで」は深い祈りが込められています。


〝こけむすひめ〟はイワナガヒメ(磐長姫)の別名。アマテラスから指名されて、地球を救済するために働かれる女神で、生命力とDNAの進化を司る、すべての女神の母といえるご存在です。

 

高い霊性を保持していた縄文の頃から、どんどん霊性が低下して現代に至りますが、その日本人の劣化したDNAのスイッチを押し直し、霊性復活させるのが、イワナガヒメのお役目です。


「苔の生すまで」には、「イワナガヒメの神力によって日本国の天命が成就されますように」という祈りが込められているのです。「君が代」が国歌として法律で制定されたのは、意外なことに、たった20年前の西暦1999年からなのですが、古今和歌集が編纂されてから千年もの長い年月、人々に読まれ、歌われ来る中で、神(かん)ながらの流れで国を守るべく、国歌へと選ばれて来たのだと思います。



「アマテラスオホミカミ」の10音に覚醒コードが隠れている


〝君が世〟とは〝あなたの御代〟ということ。神の世界で起こったイザナギとイザナミの二元対立が、アトランティスとレムリア、縄文と弥生、北朝と南朝、源氏と平家︱ありとあらゆる対立項として、この物質次元に移写されています。


 その二元対立構造は自身の中にもあり、自らの中を統合し調和に至ることは、集合意識に変化を与えます。そのお役目が、あなたに託されているということなのです。


 すべての人の遺伝子に、高天原の記憶は存在しています。地球で何度も輪廻転生を重ね、今回、学びの仕上げのために日本に生まれてきた魂の方が大勢います。

 日本でしか知ることができない宇宙の叡智にめぐりあい、その天意を体感できるかどうかは、魂の悲願でもあるのです。


「君が代」と並び、もうひとつ鍵があります。それが、「十言の神咒(とことのかじり)」と呼ばれる10音です。私はこの魂の願いに応える、「アマテラスオホミカミ」という「十言の神咒」の10音に、ある神聖な形を指し示すコードが隠されているのを、2005年に発見しました。

 

世界に伝えるには言葉の壁がありますが、形と数は共通認識できます。ということは、この神聖な形は、世界中の誰もが使えるツールとなり得るわけです。


 それは、世界が平和になり、栄えていくという「天壌無窮の神勅」が成就することにもつながると思います。いまはまだ、宇宙のGOサインが出ていないので公表できないのですが、いずれ詳しくご紹介できるときが来るでしょう( 5年以内と想定しています)。


今回は、主に垂直史観からのお話をさせていただきましたが、水平史観からみる皇の道もまた、興味深いものです。シュメールに残るオリエント紋などは、日本の菊の紋そのものです。このあたりのお話も、いずれさせていただきましょう。



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この記事は月刊アネモネ2020年7月号に

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