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物理学者がやさしく解説!スピと科学の素敵な関係vol.2

SPIRITUALITY IN SCIENCE

第2回 “ 超ひも”はワンネスを具現化


私たちがいまいる物質世界は、何で作られているのでしょうか?素粒子? 光子? それらはいったいどこから生まれ、どうやって物質世界を作るのでしょうか?


スピリチュアルの科学化をテーマのひとつに掲げるアネモネが、皆さんに贈る本連載。今回も、スピに詳しい若手物理学者の周藤丞治さんが、高次の世界についてやさしく解説してくれます。

文◎周藤丞治さん 構成◎編集部 イラスト◎藤井由美子

 

たったひとつからすべて作られる


前回は、物理学が描く高次元世界についてお話ししました。物質世界から見ると舞台裏のようなもので、物質世界のどんな粒子も、そこに戻ると同じ粒子になってしまうという「超ひも理論」の世界観をご紹介しました。


 いわば、高次元世界のたった1種類の粒子から、物質世界のすべては作られているのです。その粒子をよく見ると、ひものように伸び縮みして、たえず波打っています。この「超ひも」と呼ばれる粒子が物質世界をどのように作るのか、今回はお話ししたいと思います。


 その後、1980年代半ばに「超ひも(弦)理論」という物理理論が提唱されると、より具体的な世界観が見えてきました。物質世界が表舞台だとすると、その奥には舞台裏があり、全体で高次元世界になっているのです。


表舞台では、電子や光子(光の粒子)など、それぞれ違うふるまいをする物質の粒子も、舞台裏に戻ればすべて同じ粒子になります。その粒子をよく見ると、ひものように伸び縮みして、絶えず波打って

います。これが超ひも理論の世界観です。



すべての粒子をひとつに包み込む


物質世界にはさまざまな粒子があって、それらが持つ重さや電気の量もそれぞれです。なかでも大きな

違いは、粒子の役割です。電子のように物質を形作る粒子もあれば、光子(光の粒子)のように粒子の間を飛び交って力を伝える粒子もあります。


 このように役割が違うと、粒子のスピンが異なることが実験で証明されています。フィギュアスケートのスピンを思い浮かべてください。粒子はくるくると自転するようなふるまいをしていて、役割が違うとその速さが異なるのです(図1 )。


 それぞれ違う役割とスピンを持つ粒子たち。そうした粒子の研究から、それらすべてをひとつに包み込むしくみがあるのではないかと予想されています。「超対称性」というしくみで、1966年に日本人物理学者の宮沢弘成氏が最初に提唱しました。


 超ひもの「超」は、この超対称性の「超」です。物質世界のすべての粒子がひとつに包み込まれたものこそ、超ひもなのです。スピリチュアルな皆さんから見ると、ワンネスを具現化したような存在に感じられるかと思います。


 

物質世界はひとつの大きな生命?


 その超ひもが無数に詰め込まれた一滴の雫。それが、あるとき高次元世界にふっと現れました。……これが超ひも理論で考えられる物質世界の誕生です。


 この雫は大きく膨らみながら、急激に熱くなった(ビッグバン)あと、ゆっくり冷めます。すると、超対称性の包み込みがほどけ、一つひとつの超ひもはそれぞれの役割・スピンを持つ粒子になります。こうして物質世界は作られたのです(図2 )。


 その様子はまるで生物の卵のようです。生物の卵は、無数の万能細胞(どの細胞にもなる能力を持つ細胞)ができたあと、卵が大きくなるにつれて、それぞれ目の細胞になったり、足の細胞になったりして役割が分かれていきます。


 そう考えると、物質世界はひとつの大きな生命であり、超ひもはその万能細胞なのかもしれませんね。

 

物理学者

周藤丞治さん

Profile

すとうじょうじ◎高次元世界の存在たちとの交流や、科学者、哲学者、宗教者、経営者たちとの分野を超えた対話から得られてきた、大宇宙に関する理解や新しい文明構築のヒントを、関

心ある方々に向けて発信するために活動している。著書『いざ高次元世界へ』『9次元からの招待状』(ともに、きれい・ねっと)。

 

※当連載記事は、2023年7月号に掲載した記事を一部改定し、転載したものになります。



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